耳鼻咽喉科に行く前に 気管支炎編

なんだか喉がガラガラする、イガイガする、そんなときは「気管支炎」かもしれませんよね。
子供がよく気管支炎になりますので、今まで気管支炎になったことのない人は少ないでしょう。
非常に身近な病気であると言えます。
しかし、そもそも気管支炎と言うのはどのような病気なのでしょうか?

よく分からなくても耳鼻咽喉科に通院すれば、たいていの気管支炎は治ってしまうでしょう。
もちろんあまりに症状が重い場合は、一刻も早く耳鼻咽喉科に通院するべきです。
しかし、症状がそこまで重くないという場合は、耳鼻咽喉科に足を運ぶ前に自分でも少し気管支炎についての知識を身につけておくことをおすすめします。
今回は気管支炎についての基礎的な知識の解説です。

気管支炎と言うのはその名の通り、「気管支の炎症」です。
気管支というのは下気道に分類される器官で、喉よりも下に位置しています。
ちなみに喉より上が上気道、喉より下が下気道です。

気管支炎はよく風邪と混同されることが多いですが、じつは似て非なるものです。
風邪と言うのは一般的にウイルス性の上気道感染症を指します。
つまり、喉から上の病気なのです。
もちろん症状としては発熱や倦怠感、頭痛など全身の症状が現れますが、基本的に風邪の患部は上気道なのです。
しかし気管支というのは喉より下の下気道ですよね。
ここに炎症が発生すると言うことは、風邪ではありません。
加えて風邪と言うのはウイルス性の病気ですが、気管支炎はウイルスでも細菌でも気管支に炎症が起きていれば気管支炎になります。
つまり、気管支炎と言うのは気管支の炎症そのものを指す病名であり、風邪が原因で気管支炎に発展することがあっても、気管支炎そのものは風邪とは全く異なるものなのです。

気管支炎は主に急性気管支炎と慢性気管支炎に分けられます。
急性気管支炎は咳が主な症状となるもので、ほとんどの場合、原因となるのはウイルス感染です。
数週間で自然治癒します。
もちろん自然治癒すると言っても他の病気の可能性もあるため、不安であれば耳鼻咽喉科に相談し診察はうけることがおすすめです。
風邪をひいた際にそのウイルスが気管支にまで達し、急性気管支炎となることもあります。

慢性気管支炎の場合、症状が数カ月継続し、それを毎年繰り返します。
非常に厄介な病気であると言えるでしょう。
冬になると必ず気管支炎になる人がいますよね。
このようなケースは慢性気管支炎の可能性が高いので、迷わず耳鼻咽喉科に相談するべきでしょう。

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