病院ではさまざまな検査が行われますよね。
採血やレントゲン、血圧などなど、ほんとうにいろいろな種類の検査が存在しています。
しかし診療科目によって、必要となる検査はかなり違ってくるものです。
今回の記事では耳鼻咽喉科で行われることの多い検査について解説します。
まずは血液の検査です。
血液検査は薬の血中濃度を測定する目的で行われることも多いので、ほとんどの診療科目が高頻度で行っている検査となります。
もちろん耳鼻咽喉科も例外ではありません。
主に採血や血圧測定などがこれに該当します。
耳鼻咽喉科という診療科は、主に耳と鼻、喉を専門分野としていますよね。
耳の奥には三半規管がありますので、「めまいがする」という場合も多くは耳鼻咽喉科の専門領域となります。
このめまいの原因となる病気は三半規管の異常だけでなく、貧血、白血病、糖尿病、梅毒などの病気が挙げられます。
このような病気がないかを判断するためにも、耳鼻咽喉科でも血液検査は頻繁に行われるのです。
次はレントゲン検査です。
めまいの原因が骨や筋肉にある、と言うケースもあります。
もちろん耳の病気と言う可能性も高いので、それらを透視して判断するためにレントゲン写真を撮ることはよくあるのです。
脳血管が疑わしい場合には血管撮影が行われることもありますし、脳腫瘍などの可能性があればCTスキャンなども行われることがあります。
耳鼻咽喉科といえば、聴力検査も定番的な検査ですよね。
めまいの原因の多くは耳の病気なので、耳の中でなにか異常が発生していると聴力に影響が出てくることがあるのです。
手軽に行うことが可能な検査で重要性も高いため、耳鼻咽喉科では非常に頻度が高い検査であると言えるでしょう。
歩行検査が行われることも珍しくありません。
これも非常に単純な検査で、歩いてみてふらふらしていないか、判断するだけです。
しかしこの歩行検査のふらつきはかなり重要で、どちら方向にふらついているのか、と言う部分が非常に有効な診断材料となります。
耳鼻咽喉科では他にも視力検査、体温検査、といった定番的な検査が行われますし、電気眼振図検査、温度刺激検査、重心動揺検査といったような少し特殊な検査が行われることもあります。
検査は医師が患者の病状を知るための重要な判断材料となるものですので、検査が必要と言われたらしっかりと対応しましょう。
とくに子供は採血を嫌がることも多いですが、必要だから行う検査であることを上手く言い聞かせてあげるべきでしょう。